叫ぶうさぎの悪ふざけ

うさぎが目印のWebエンジニアが、得たことや思ったことを言の葉に乗せて叫ぶ場所です。

【前編】登壇で振り返る今年のアウトプット

これは Everyone Outputer Advent Calendar 2018 の9日目のエントリーです。振り返ったら長くなりすぎたので、これは前編となります。

今年は人生で一番 アウトプットを意識してきた1年 でした。

自主的な学習、登壇に加え、継続的かつ計画的な学習を続けてきました。

その中から、登壇をチョイスして振り返ってみたいと思います。

1月

1月は忙しかったのかな。何も登壇していませんでしたね。何してたんだろうこの頃w

…と思ったら、2週間の長期休暇で、冬休みの娘と折り紙に興じていた ようですね。

休暇は長くとる派なので、この月は休養してたんだなー。

① 2月9日:【吉祥寺.pm】とある負傷兵の回復日誌

「新しい挑戦、新しい視点」 というテーマでしたので、他の人がしたことのない新しい視点 という意味で、以下の内容で15分、お話させていただきました。

体は人それぞれ

同じ負荷で同じことができるわけもなく、耐えられるのも壊れるのも人それぞれのボーダーラインがあります。

しかし人はそれをよく知らない。ついつい周りに流されてしまう。スライドには書いてないこともありますが、そんなことをお話したかと思います。

実は自分のことをよく知らない

人それぞれな上に、自分のことをよく知らないんですよね、意外と。

なので、自己分析しましょう。わからなければプロである医者を頼りましょう。医者が頼りにならなければセカンドオピニオン受けましょう。

そして放置せず、根性でなんとかせず、改善に向けて適切な休養と処置を受けましょう、というお話をしたかと思います。

己を知ることから全てが始まる。そこから何をするのか決める。エンジニアリングにも通じるかな、と思いながら話した記憶が蘇ります。

じゃあ知ってみよう

自分がどういう状態、状況なのかを知る。客観的に知る必要があるので、書き出すのが一番です。

僕は自分の体調がおかしかったとき、医者にいく前に症状や状況、経緯を紙に書いて持っていった記憶があります。

しかし1度目の医者ではラチがあかず、何度か病院と医者を変更し続け、やっと今の主治医に出会えました。

正しく知るために行動し、対処していく。エンジニアリングではそれができても、いざ自分の体となるとなかなかやらないことも多いかと思うので、ちゃんとやりましょうというお話をしたような気がします。

知った結果を活用しよう

状況、状態、処置の方法を知ったなら、適切な診断と処方を受け、生活習慣を改善し、休養し、必要なら薬を飲み、安定させていく。

完治しない場合もありますが、確実に改善に向かうと思います。

僕も完治はしていませんし、今でも薬にお世話になっていますが、完全に自律神経を壊した頃と比べれば8割くらいマシになりました。

登壇してみて

自分の辛かった体験や経験を、少しでも多くの人に知ってもらって、もし辛い思いをしている人がいたら、少しでもヒントになればいいな。

もし諦めている人がいるなら、前に進む方法があるんだよ、と言うことを伝えたかったです。

結果として、想像以上に大きな反響があり驚きました。

やってよかったなって思うと共に、何度か別の場所でも話してみよう。僕の経験をきっかけに病院にいくとか、自己分析してみるとか、それだけでもきっと希望の1つになるんじゃないか、って思ったことを覚えています。

反響

② 2月28日:【PHP勉強会@東京】とある負傷兵の回復日誌

同じ登壇は3回やってみたほうがいい、と以前そーだいさんに言われてました。理由は明白で 違う分野と場所で3回話したら、だいたい自分のものになっている というような理由だったと思います。

僕も心から同意したので、2017年11月30日のLTLoversで5分、同月の吉祥寺.pmで15分、そしてこの会で20分、3回話してみました。

結果としては、毎回反響が増えていって、こういった悩みを解決するのも技術力なんだな、って実感した記憶があります。

詳細は前回とほぼ同じなので割愛しますが、またどこかでやろうかなって思ったりしています。

③ 3月28日:【PHP勉強会@東京】PHPerが知るべきTCP/IPのきほん

5分でやるには無理がありましたw

でもなんとか「こういうもんだよ!」ってのを、手書きの図を使ってやってみた登壇。細かいところは話きれずに別の人に解説をいただくことになるんですが「こういうことしてんだな」ってのを知るきっかけにはなったかなあ、とは思っています。

やってみて

いやー5分で話すテーマじゃなかったな!と。 無理やり5分に収めたので、削除したスライドがあって、そこを思い切り会場で別の人に訂正され教えていただくというありがたい事態にw

個人的にはすごくすごくありがたいことだったんですが、会場としては そんなにマサカリ投げなくても という反応だったみたいですw

でもこれをきっかけに、DNSを学んでいくことになったので、やってみてよかったなって思います。

いずれ15分テーマくらいでやってみようと思ってます。

④ 4月8日:【インフラ勉強会】とある負傷兵の回復日誌

インフラ勉強会を知った直後くらいに、定期的に LT大会があることを知ったんです。そこで個人的に「やってみたいなー」って呟いたんですよね、確か。 そしたら たけし さんに拾っていただいたんです。あれよと言うまにエントリーが決まり、LTの内容でもないし、テーマに即しているわけでもないのにトークさせていただくことに。

その時のNaccoさんのアナウンスがこちらでした。 環境紹介LTの最後に、LTじゃないけどしゃべりたいということで時間をいただいてお話させていただくというありがたい体験をさせていただきました。

ここで初めて 音声と画面共有とチャットを用いてオンライン登壇する というのを体験させていただいた貴重な第一回でもありました。

この回をきっかけに、このあと何回かのオンライン登壇をさせていただくことにもなりました。

⑤ 4月25日:【PHP勉強会@東京】PHPerが知るべきDNSのきほん

4月のTCP/IPで学習不足だな、じゃあ何からやるかな、よしDNSをやろう、と思うきっかけになってました。

また、4月5日から前職のリードディレクターと毎日の学習を始めたんですが、その題材が 3分間DNS基礎講座 でした。

なのでその内容の前半を20分にまとめてトークしてきました。

この本のいいところ

前月に学習したTCP/IPの基礎がちゃんと書いてあり、そこからDNSの話に繋がっていました。かつ1つの題材が本当に3分で読めるよう分割されていて、かつわかりやすい。

論点を3分でわかることに絞る ことを延々と連結させているのが素晴らしかったです。おかげでDNSの基礎を学びつつ、もっと知りたい、ここはふわっとしていてわかりにくい、ここは別角度から理解したい、と次々とやってみたいことが湧き出てきて、これがのちの buildersconの登壇 につながりました。

本当にいい本です。何から始めればいいのやら…でも時間かかるのはなあ…と思っている人がいたら、読んでみることを強くオススメします。

やってみて

毎日の学習、約1ヶ月の成果としても登壇したんですが、ここら辺から、日々のインプットアウトプット->登壇のためのインプットアウトプット、の回転の中に身を置き始めたな、って思います。

最終的には他の本も読み、RFCをいくつか読み、スライドを作っていくことになるんですが、この時はまだそこまでやっていませんでしたね。

何はともあれ、今年の集大成とも言えるスライドのきっかけになった登壇でした。

⑥ 5月25日:【吉祥寺.pm】エンジニアリングで解決するために非エンジニアと一緒にやったこと

退職エントリーにも書きましたが、前職のチーフディレクターと一緒にやったことをトークしました。

テーマがエンジニアリングで解決したこと、しなかったことだったので、それにのっとった形でした。

やってみて

改めて自分が良きパートナーに恵まれていたこと、もがき苦しんでいた場所から脱することができたこと、僕自身の本当の成長がここから始まったこと、非エンジニアでもエンジニアリングの内容を理解してもらうことは可能なこと、など、いろんなことをお話できたかと思います。

とにもかくにも、僕の2018年はこれに始まったに尽きるんですけど、それがどうして行われ、どんな効果があったのか、を伝えることはできたかな、と思います。

反響

teckl さん本当にありがとうございます!

川柳はその場の流れで入れましたねw

⑦ 5月30日:【php勉強会@東京】エンジニアリングで解決するために非エンジニアと一緒にやったこと

吉祥寺.pmで話したことの再演です。

再演なので詳細は割愛します。

⑧ 6月16日:【PHPカンファレンス福岡2018】MySQLで画像 を扱うメリット・デメリットと障害・解決事例

2017年、PHPカンファレンス(東京)で話す予定だった内容を、8ヶ月越しに福岡で達成できました。話の内容としては、前職のエンジニアブログ に割と詳しく書いたので、そちら参照していただけたら幸いです。

トピックとしては、声出しリハだけでも20回はやったってことくらいですかね。おかげで時間ほぼぴったりに終わることができました。

⑨ 6月23日:【インフラ勉強会】エンジニアリングで解決するために非エンジニアと一緒にやったこと

発足半年記念のオフラインイベント、いわばオフ会を東京・大阪で実施するということで、LTに応募して登壇してきました。

内容としては再演であり、5分の短縮版でもあります。

⑩ 6月27日:【PHP勉強会@東京】DNS浸透問題〜なぜ浸透と言ってはいけないのか〜

DNSを学習しはじめて突き当たった浸透問題。なんで言ってはいけないのか、というか、 なぜ浸透と言ってしまうのか を僕なりに考察した内容を、軽く5分でお話しました。

物議をかもすテーマだったんですが、本気でDNSを学ぶ上で避けて通れないテーマでしたのでお話させていただいた記憶があります。

5分の内容なのでそれほど濃密ではないので、15分に拡大した次の登壇資料をみていただいたほうがいいかなあと思います。

⑪ 7月27日:【吉祥寺.pm】DNS浸透問題「なぜ浸透と言ってはいけないのか」 〜正しい知識と手順を添えて〜

テーマは「コード & レスポンス」

自分のアウトプットと、その結果得られたこと、もちろんコードだけでなく、デザイン、インフラ、ハードウェア…人事総務!経営!などなど、ジャンルは問いません

ということだったので、自分の日々のインプット、アウトプットから得られたこととして、前回LTした内容をさらに深く調べ、考察し、検証し、解決するために僕がやっていることを添えて、15分に拡大してお話してきました。

やってみて

浸透は使ってはいけないんじゃなく、そもそも根本的に間違っていると言うことはわかっていたんですが、じゃあなぜ使ってしまうのか、使わないようにするにはどうすべきなのか、使ってしまう事態をそもそも避けるには何が正しい手順なのか。

正しい手順と知識を持って行動することこそ根本を知り本質的な対応をすることができる唯一の手段。 とはいえ正論だけで人は生きてはいけない。

そんな堂々巡りに答えを出した結果をお話しました。

みんななるべく同じ言葉(定義)を使い、楽しくエンジニアリングしたいものだし、楽しさこそが技術を世界を発展させていくんだと僕は信じているので、そんな思いも込めました。

結果として、思った以上どころか想像以上の反響をいただけたので、この次に控えていたbuildersconの1時間セッションへの大きな励みをいただきました。

登壇してよかったな、って心から思いました。

前半を振り返って

11回の登壇をしてたんだな、と回数を数えて自分でも驚いています。 日々のインプットとアウトプット、プログラミングや技術のテーマだけでなく、テクニックも技術だよな、それは人生全てに当てはまるよな、っていう思いが強いです。

そう思ったからこそ、健康の話や非エンジニアとやったことなど、エンジニアリングと直接関係のないことにフォーカスを当てたりもしてました。

働くことを生活と融合させることが僕の至上命題であり生きる意味の1つなのですが、そこを強く意識もしていたなって思います。

そして4月から学習を開始したTCP/IPDNSですが、buildersconに向かって結実していく流れだったなーと今になって思い返していたりもします。

浸透問題の話だけでも丁寧にやると30分くらいかかるし、僕が言ってることはあくまでも僕の推論と検証 であり、本当に正しいかどうかはまだ自分の中で完全に答えが出ていません。

DNSに関しては来年のDNS温泉に出席するまでにブラッシュアップし直し、RFCを可能な限り読んだ上でスライドを作り直し、1時間トークのために削った内容をしっかり加え、査読していただいた中京大学の鈴木教授へのせめてもの恩返しにしたいと思ってもいます。

やはり、講釈する側は常に情報をアップデートしなければなりませんし、曖昧なことは言うべきではないですから。

そして後半に続くのですが、アドベントカレンダーの枠は空いていないようなので、これは個人の学習記録に続けさせていただこうかなと思っています。

来年もアウトプットしていくぞ!