【我が家流】クリスマスを支える技術
これは 俺のインプットアウトプット記録 Advent Calendar 2018 の25日目のエントリーです。いよいよ最終日。
はい、寝るまでが25日!
で、最終日はエンジニアとしてのガチ技術じゃなく、クリスマスのブログエントリとしても書きたかったので、 【我が家流】クリスマスを支える技術 と題してポエムで締めくくりたいと思います。
はじめに
うちの子はサンタさんを信じてます。その夢と期待、僕も奥さんもすごく大事にしてます。
子供が親と一緒に見た夢って、一生忘れない んですよ。そして親と過ごした思い出って、次に自分に子供ができたときに、受け継がれていくものなんですよね。
それ以上に、 誰かの夢や期待にあったかく応えたい 、って思うわけです。恋人や家族同士の優しさやあったかさって、きっとそういうところから「も」生まれていくんじゃないかなって思ってます。
で、これって全ての人付き合いに言えるよなって思うし、それは仕事にも言えるわけです。
僕はなんども言いますが 生活と仕事の融合 が人生のテーマです。切り離して考えずに、仕事で期待に応える場合の思考やモチベーションの一部になればいいんじゃないかなと思っています。
人生、生活や仕事っていろんな輪が重なってると思うんですよ。優しさだって生活と仕事で違う要素が多いと思うけど、 どこかで重なる部分がある はず。
じゃあ、その根っこは?って思うと、自分自身だよなって思うんです。
だからこそ。生活と仕事を切り離さずに考える、という訓練を日頃やっていたりします。
その中でも、仕事しながらクリスマスの時間を大事にできたことを、1つの技術(?)として綴りたいと思います。
1年目のエピソード
ひとりでトイレに行けるようになったので、イブの夜もトイレにいきます。気持ちいいんでしょうね。ご機嫌に歌ったりしてます。また即興のオリジナルソングなので親が笑っちゃうんだよね。
静かに設置
でもまだまだお子ちゃま。おかーさんに「ついてきてー」って言ってる隙に。僕の仕事部屋の押入れにしまってあったプレゼントをさっと枕元に設置。
もちろん事前に オリジナルのプレゼント袋 に入れてあります。
子供に伝える
これまたコツが要るような気がします。わざとらしくてもいけないし、かといってどうすりゃいいのとなる。
うちの場合、1年目は
あれ、トイレに行ってるとき、寝室から何か音が聞こえた気がする…
って言いました。で、ここからは勢いです。
なんだろう!ちょっと見てきて!何かあったかなっ!!!!
すると子供はダッシュ。だだだだっと走って部屋に入り、何か変わったことはないかなー…ああああっ!!!
駆け寄る子供。見守る両親
感動して大事そうにプレゼントを抱えた子供が興奮気味に両親に報告します。
見てみて!プレゼントー!サンタさんきてくれたんだー!やったー!
その直後。プレゼントを開ける前に。子供的に窓からきたと思ったらしく。
サンタさんありがとおおおおおおおおおおおおおう!!
窓に向かって絶叫したのでした。
おとーさんとおかーさんにありがとうは言わないし言わせない。これがすっごい重要。だってサンタさんがくれたんだもん。
プレゼント袋の重要性
いつもいくデパートの包み紙で包んであるなら、すぐさま破り捨てましょう。そして 百均のいい感じのプレゼント袋でいいんです。子供が見たことのない袋に包みましょう。
子供は親と違って情報量が少なく、かつ勘が鋭いです。見たことある包装紙は全部覚えてるんです。
そのままにするとどうなるかっていうと、年数が早めにバレます。
あ、おとーさんおかーさんが買ってきてくれてるんだ と。
そうならないためのちょっとしたテクニックですけど、これすっごい重要です。
ちなみに僕は小学校2年のとき、寝て起きたら枕元にプレゼントがあり、それが前々から欲しいものだったんですが、包装紙がデパートのものだったため、親が買ってきたことに気づきました。
それからの数年は演技してたなあ。
どんなプレゼント袋を選ぶか
- シンプル
- 子供がおいそれと見ないもの
- 単なる紙じゃなくちょっと耐久性のあるもの
- 音が静かなもの
プレゼント袋はそれっぽければシンプルでいいです。我が家はおかーさんのクリスマスプレゼントとして買った小さめのバッグに付いてきた綺麗目の赤い、布っぽい袋を使いました。ハートのシールを添えて。
マイナーなブランドだったので、子供が子供のうちにはまず出会いません。ゆえに 気づかれにくい。
ただし思い出深い出来事のため、いろんなところで再利用されます。なので布っぽいそれなりに丈夫な袋を使いました。
音を立てない
音も重要です。 イブの夜のギリギリの時間に、枕元に設置する必要 があります。理由は以下です。
- 昼間は寝室で遊ぶこともある
- もちろん、寝室の押入れに入って遊ぶこともあり、それは止められない
- 子供は非常に気まぐれである
- 親が一瞬姿を消すのを気づかれないようにする
- 小さな子供は親の気配に非常に敏感です
- プレゼントの移動を伴うので音を出さないようにする
- 紙だとちょっとガサッといっただけでバレる可能性がある
うちの場合
寝室のある3階の押入れはよく遊んでるので、隠すスペースに使えませんでした。なので、僕の仕事部屋である1階の納戸の奥の方にしまっていました。
ゆえに、 隙を狙って1階から3階まで移動し、設置する 必要があったのです。
ここで役立ったのが布っぽい袋です。 掴んだまま動いても音がしない 。
設置
以下の手順で設置しました。今年一番緊張したんじゃないかな!
- 忍び足で1階に行きプレゼントを掴む
- 足音を立てないよう2階の階段前で雰囲気を察知
- 子供が何かに夢中になり
- 視線が一定時間階段方向から外れ
- おかーさんと会話してるのを確認した時点で
- 静かに3階へ移動
設置したら戻る
枕元に設置し、リビングの階段エリアで再び様子を伺い、わざとらしく冷蔵庫から個包装のピノを音を立てて取って「おいしー!」とか言いながら子供の元へ戻ります。
重要なのは 緊張して隠し事をしてきたことを自ら吹き飛ばす雰囲気づくり です。
あとは自分で見つけてくれるだけ、の状態にしたら、もう一仕事です。
能動的に報告しない
今年は、1年目と違い子供は成長しています。そして何より、2年連続 トイレに行ってる間にプレゼントを持ってきてくれた ことを子供は覚えてます。
なのでワクワクしてるし、あえてトイレに行きたくもないのにトイレに行き、長めに手を洗うという サンタさんへのフェイク行動 までしてました。
フェイクとは侮れない。
しかし夢と期待に100%応えるのがクリスマスの親の使命。
どうするか 家庭内Slackでおかーさんと相談 し、自然を装い早めに寝ることで、寝室へ移動することにしました。
今年からは 勢いで知らせて行動させる 方針から変更です。
フェイクの理由
あとで聞くと どうしても直接サンタさんにお礼を言いたかった とのこと。
子供なりの どうしたらお礼を言えるかな って考えた末の行動だったようです。
いい子に育ってるようで両親はにこにこですよ。
来年はどんな行動をするか想定して対策を立てておかねばならぬ。
子供なりの疑問
いつもはもう来ててもおかしくない時間。しかし今年は遅い。
サンタさんもう来たかな?どの窓から入ってくるのかな?忙しいのかなー?
もう待ちきれません。
なんでいつもの年より遅いのか。子供なりに一生懸命考えます。いいぞいいぞ。
両親としてはとぼけつつ、精一杯の勢いで
- サンタさんってさ、日本中の人に今、プレゼントを届けてるじゃない?順番変わったりして忙しいとは思うよー
- でも去年もその前もその前も来てくれたじゃない?今年も絶対に来るから大丈夫。だってお願いの手紙書いたでしょ?
と会話を繋ぎます。一応納得してくれたのか、 そっかー。世界の国に1人ずつ担当してるから、忙しいよね!おふとんで待ってたら来たりするかな! とか言いつつ寝室へ。
疑問を持ってくれることも嬉しいし、それに応える両親は、気持ちも顔もずっとにこにこですよ。
そして寝室へ
プレゼントを設置したとき、1つだけ工夫をしました。それは
いつもは夜に閉めているカーテンを半分開けておく
ことです。
あとは自然に発見してくれるし、いつも明かりは子供が自分で点けます。両親は後ろからついていくだけです。
発見、溢れる喜び
え?あああああ!うわああああああああ!
叫びながら枕元へ駆け寄ります。よっしゃ狙い通り!いや狙い以上!
喜びと驚きに気持ちが追いつかないんでしょうね。いろんな言葉が飛び出ます。
- いつ来たんだろう!
- どこから入ったのかな!ああ!ここだああああ!
- カーテン半開きの効果!
- (くんくん)サンタさんの匂いがするー!
- ただのカーテンと窓枠だけど、匂いがするならそれはするのだ!
- 入った窓は別かな、ここから出て行ったのかな?
- 隣の部屋から入って、ここでトナカイさんが待ってたのかもよ?
- だって空を飛べるもんね!
- わー!そうかもしれないね!
- あー!お礼言いたかったなああああ!
- そっかあ。でもきっと聞こえてるよ!
- 来年は会えるかな!
- きっと会えるかもしれないよ!
- (窓に向かって)サンタさんありがとおおおおおおおおう!!!
大切なこと
子供は本当に純粋で、素直に夢をみて、素直に期待をします。
それは 大人になっても絶対に失ってはならない大切な大切なもの です。
そんな大切な気持ちを育むためにも、家族との時間を大切にするためにも、生活の糧である仕事をやっていくためにも 生活と仕事の融合 の実現という 常に変化する目標 を追い続けようと思います。
あでぃしょなるたいむ
興奮と感動冷めやらぬとき。そのまま寝るわけがありません。そして両親はそのまま寝るとも全く思っていませんw
ゆえにプレゼントを開封し、みんなで遊びます。そのための時間を 今日は特別だぞ? って両方から挟み込んで。
とはいえ時間は迫り来る
子供がいつも寝る時間はとっくに過ぎているわけです。いくら翌日が休みとはいえ、あまりに遅い時間に寝せると風邪を引きます。子供ってそういうもんです。
大人のように夜更かしして翌日遅くまで寝る、ってことないんですよね。きっかり早く目覚めるんですよ。
なので、子供が睡眠不足になって体調を崩さないようにするのも両親の、というかおかーさんの命がけの仕事の1つです。
迫り来る時間に対応する必要があります。
ビルド
今回のプレゼントは 組み立てが必要 な割と難易度の高いおもちゃ。
ビルドと言えばおとーさん。 いやPHPはビルドしないけど。そんなこたあどうでもいい!とにかく
- 一緒に作りたい!
- でも早く完成形を見たい!
- 完成形で遊びたい!
- そして早めに寝なくちゃいけない!
を実現するために、おとーちゃんは 超集中力で組み立て ます。
- 子供は説明書を見て部品をおとーさんにトス
- おとーさんはしっかり組み立てる
- おかーさんは見守る&細かい部品を一緒に探す
という役割分担で迷いなく組み立てていきます。ちなみにうちの子は期待して何かを見る時、声に出して「わくわく」って言います。まあ最高にかわいいです。
完成!遊ぶ!仕舞う!
45分はかかったかな。そのあとひとしきり遊んだら、ちゃんと設置場所を決めて仕舞います。
はー楽しかった!って心から言う子供を見て両親はにこにこです。
年間を通してコンスタントに遊んでくれる大事な宝物が増えたようでなにより。
就寝
おふとんに並んで寝たら、 お礼を言えなかった申し訳なさでちょっと泣いちゃう 場面もあったりしました。
今年こそはお礼を言うぞ、って決意してたみたい。
お礼…伝えられなかったな…
ってしょんぼりする子供に、両親は左右から話しかけます。
- サンタさんはね、離れていても聞こえるんだよ?
- え、どうやって?絶対聞こえないよー…
- だってさ、お手紙書いて言葉にして、お願いしたじゃん?
- うん…
- それはサンタさんに届いたから、プレゼント届けてくれたじゃない?
- うん…
- ってことは、離れていても、お願いは聞こえてるよね
- うん…
- じゃあ、ありがとうの気持ちも聞こえてると思うよ。さっきありがとうって叫んだじゃん?
- そうかなあ…
- だって、去年のありがとうも、一昨年のありがとうも言ったでしょ?
- うん…
- それが伝わったから、毎年プレゼント届けてくれるんじゃないかな
- うーん…
- サンタさんって、世界中のお願いを聞いてるじゃない?
- うん
- てことは、キミが思ったことも伝わってるんだとおとーさんは思うな
- でもー…直接伝えたいなあ
- じゃあさ、今度お手紙書こうよ!お返事もくるよ!
- (英語で手紙を書くと返事が来るのは何かで見たらしい)
- でもさ、日本の担当のサンタさんは英語読めないよ!
- (世界中にひとりで配れない、の問いに、担当分けされてると答えてたのでした)
- 日本にも英語しか読めない人がいるから、英語も読めるよ!
- そうかなあ…
- とにかく今後書いてみようよ!
- んー…うん。
とかなんとか言いながら、おとーさんとおかーさんのおててをすりすりしながら、すやすやと寝たのでした。
大人の時間
熟睡を確認した両親はリビングへ。
そして お疲れさまっ って言い合って、お肉やケーキと一緒に買ってきた 獺祭(300ml) と はちみつのお酒(250ml) を開封。
ちょっと高いお刺身と、ちょっと良さげなローストビーフ。
互いにほろ酔いになり、ふにゃふにゃとした会話をしながら、更ける夜を楽しみつつ。
今日だけはお互いに、可能な限り仕事のことは忘れ、いつも以上に互いの労をねぎらったりしたのでした。
ちなみにそのあとは眠かったので、かなり早めに寝ちゃいました。2019年の目標の第一は早寝!
愛するということ
僕ら両親は絶対に妥協しないこと、許さないこと、許すこと、大切にすべきこと。
その思いがたぶん100%同じだと信じ合えます。どっちかというと 好きなことの共通度合いより、許せないことの共通度合いが高い と思います。だからこそ結婚したわけですし、紆余曲折ありましたけど本当に幸せです。
この我が家の幸せは、家族がいるからこそ実現できていること。お互いを思いやり、愛することが根源であること。
愛の形に決まりはありません。また、毎日同じでもありません。お互いに歳を取り、変化するのと同じように、愛の形も常に変わっていきます。不変なものなどこの世にない。
だからこそ僕らは、そのときそのときの想いを大切にし、1つ1つ愛していく。
いつか巣立っていくうちの子供が、好きになった人を素直に愛せるように。そして次の世代に愛を繋いでいけるように。
何より本人が、両親も含む本人たちが、幸せであるように。
そんな日々を過ごすためにも、これからも1つずつ。いろんなこと大切にして行こうねって夫婦で言い合った夜でした。
あっぺんでぃっくす
今までで一番穏やかだね。
僕を見て言った奥さんの言葉です。
とにかく仕事をして日銭を稼ぐことに必死だった時期。大変なものを抱えて頑張ってきた日々。
その間ずっと支えてくれたのは奥さんでした。家計のやりくりも、家のことも、毎日のご飯も、出産も、子育ても。
順風満帆だったわけじゃないし、ずっと変わらず仲良しで波風がなかったわけでもないです。喧嘩はしたことないけど。
でも、今が一番穏やかだね。って言い合える以上の幸せを僕は知りません。
変化していく毎日。変わっていく幸せ。
毎日少しずつ増やしていけたらいいなあって思いつつ、来年のクリスマスを支える技術のバリエーションと作戦を、また考える日を迎えようと思ったりした聖夜でした。